はじめに:3通目の不合格メールが届いた

3回目です。Googleアドセンスの審査に、3回落ちました。
不合格の理由はいつも同じ。「有用性の低いコンテンツ」。それ以上のことは、何も書いてありません。どの記事がダメなのか、何を直せばいいのか、Googleは一切教えてくれません。
1回目は「まあ最初だし」と流せました。
2回目は「何か見落としてるのかな」と焦りました。
3回目で、心が折れる代わりにスイッチが入りました。理由を教えてくれないなら、自分で特定するしかない。
先に明言しておきます。これは合格ノウハウ記事ではありません。
今まさに落ちている本人が、原因を特定するためにやった調査の記録です。
合格したら追記します。落ちたらそれも追記します。自分と同じ画面の前で固まっている方にこそ、読んでほしい記事です。
この記事でわかること
- 「有用性の低いコンテンツ」とは何か?Google公式を読み解く
- ネットの俗説を、自分のサイト(25記事)で1つずつ検証した
- じゃあ何が原因?僕のサイトで疑った5つのこと
- 再申請の前にやったこと全部
- 自分のサイトを5分でセルフチェックする
結論:原因は「記事の薄さ」ではなかった(少なくとも自分のサイトでは)
先に結論です。ネットでよく見る俗説を自分のサイトで検証した結果がこちらです。
| 俗説 | 僕のサイトでの検証結果 | 判定 |
|---|---|---|
| 文字数が足りない | 全25記事が2,000〜3,500字級。薄い記事ゼロで落ちた | ✖ |
| 画像が少ない | 全記事にアイキャッチ+図解ありで落ちた。公式に枚数基準なし | ✖ |
| 記事数が足りない | 25本で落ちる自分と、10本台で受かる人がいる | 単独では説明できない |
| 固定ページがない | プライバシーポリシー・問い合わせ・プロフィール全部設置済みで落ちた | 必要条件だが十分条件ではない |
| アフィリエイトリンクがあると落ちる | 貼っていて受かるサイトも無数にある | グレー |
俗説を消していった結果、残った仮説は2つです。「サイト全体の立ち位置と独自性」と「ドメインの若さ」。
ただし、これは検証に基づく推測です。
Googleは不合格の理由を公開しないので、原因を断定している記事の方をむしろ疑ってください。
この記事も「僕のサイトではこうだった」以上のことは言いません。
「有用性の低いコンテンツ」とは何か?Google公式を読み解く
不合格画面に貼られた4つのリンクを全部読んだ
不合格画面には、ヘルプへのリンクが4つ貼られています。正直、最初の2回はちゃんと読んでいませんでした。3回目にして初めて、全部読みました。自分の言葉で要約するとこうなります。
- コンテンツの最小要件:審査に出す前にサイトとして最低限の体裁(独自コンテンツ・ナビゲーション・運営者情報)を整えてね、という入口の話
- 独自性のある質の高いコンテンツでサイトの価値を高める:他で読めることの寄せ集めではなく、あなたにしか書けないものを載せてね、という本丸
- 質の低いコンテンツ:薄い・コピー・自動生成・誘導目的だけのページはダメ、というNG集
- ウェブマスター向け品質ガイドライン:検索全般の品質基準。AdSense固有ではなくGoogle全体の価値観
公式文書に繰り返し出てくる3つの言葉
4つの文書を読み比べると、繰り返し出てくる言葉があります。「独自性」「サイト全体」「ユーザー体験」の3つです。
特に引っかかったのが「サイト全体」という表現でした。
つまりこの審査は、記事1本1本の採点ではなく、サイト単位の判定らしい。「どの記事がダメですか」という問いの立て方自体が、間違っていた可能性があります。この読み解きが、後半の検証で効いてきます。
ネットの俗説を、自分のサイト(25記事)で1つずつ検証した
ここからがこの記事の本体です。「アドセンス 落ちた」で検索すると出てくる定番の俗説を、自分のサイト(全25記事)を素材に1つずつ検証しました。型は統一します。俗説→検証方法→結果→判定です。
俗説①「文字数が足りない」→ 全25記事を棚卸しした
検証方法:全25記事の文字数と目次の項目数を、1本ずつスプレッドシートに棚卸ししました。
結果:全記事が2,000〜3,500字級。目次の項目数は14〜34。いわゆる「500字の日記記事」みたいな薄いページは1本もありませんでした。それでも落ちました。
判定:ちがう。少なくとも自分のサイトでは、文字数は原因ではありません。
俗説②「画像が少ない」→ ポリシーに枚数の記載はない
検証方法:先ほどの公式文書4つを「画像」で検索しました。
結果:画像の枚数に関する基準は、どこにも書いてありません。そして自分のサイトは全記事にアイキャッチ+図解を入れた状態で落ちています。
判定:ちがう。むしろ「画像を増やせば受かる」を真に受けて、装飾目的のAI生成図解を量産する方が、独自性の観点では怪しまれそうだと感じます。
俗説③「記事数が足りない」→ 25本で落ちる自分と、10本台で受かる人
検証方法:自分の25本という記事数を、世の中の合格事例と比べました。検索すれば、10本台どころか1桁の記事数で合格した報告は普通に見つかります。
結果:25本で落ちる僕がいて、それより少ない記事数で普通に受かる人がいる。
判定:記事数単独では説明できません。「30記事必要」「いや10記事でいい」という議論は、たぶん問いの立て方がずれています。
俗説④「プライバシーポリシー・問い合わせ・プロフィールがない」
検証方法:自サイトの固定ページを確認しました。
結果:プライバシーポリシー、問い合わせフォーム、プロフィール、すべて設置済みで落ちました。
判定:これは必要条件だが十分条件ではない、が正確な整理だと思います。なければ論外、あっても受かるとは限らない。未設置の方はまずここからですが、設置済みで落ちている方は、原因は別の場所にあります。
俗説⑤「アフィリエイトリンクがあると落ちる」→ ここはグレー
検証方法:公式文書の記述と、世の中の合格サイトの実態を突き合わせました。
結果:アフィリエイトリンクを禁止する記述はありません。
広告だらけでコンテンツが埋もれているページは「ユーザー体験の低下」としてマイナスになりうる、という読み方はできます。一方で、アフィリエイトリンクを貼ったまま受かっているサイトは無数にあります。
判定:グレー。断定できません。僕自身は審査中のリスクを減らすため、リンクの密度を抑える対応だけしました。「貼ったら落ちる」も「関係ない」も、どちらも言い過ぎだと思います。
じゃあ何が原因?自分のサイトで疑った5つのこと
俗説が消えたので、ここからは自分のサイトを疑う番です。「正解はこれ!」ではなく、疑って確認した順に書きます。同じ状況の方がチェックリストとして使える構造にしました。
① インデックスの中身を見た(Search Console「ページ」)
最初に疑ったのは「Googleに登録されているページの中身」です。Search Consoleの「インデックス作成 → ページ」を開くと、Googleが認識しているURL一覧が見られます。

ここに記事以外の低品質ページ(タグ・日付アーカイブ、検索結果ページなど)が大量に登録されていると、「サイト全体」の評価の足を引っ張る可能性があります。
審査がサイト単位なら、Googleから見えている「サイトの姿」を先に確認するのが筋です。
導入手順はこちらの記事にまとめています。
② サイト移行の残骸(リンク切れ・旧URL)を潰した
自分のサイトは以前、別のドメイン(skillgrowth)で運営していて、hitoblogに移行した経緯があります。その残骸として、旧URLへの内部リンクや、新旧スラッグの混在が残っていました。
リンク切れはユーザー体験そのものの低下です。移行組の方は、ここは疑う価値があります。自分は内部リンクを全数点検して、旧URLを潰しました。
③ 同じテーマの記事同士が食い合っていないか
25記事を棚卸しして気づいたのが、Claude Code系・AI系の記事が複数本あり、扱うテーマが近接していることでした。似た記事が乱立していると、Googleから見て「どれが本命か分からないサイト」になります。
対応として、テーマごとにハブ記事を立てて、周辺記事をぶら下げるクラスタ構造への整理を始めました。これは審査対策というより、サイト設計として本来やるべきだったことです。
④ サイトの「立ち位置」問題:ブログ論×AIは一番疑われるジャンル
ここが、この検証で一番痛かった気づきです。
自分のサイトの構成は「ブログ運営ノウハウ×AIツール紹介」。
これ、量産型アフィリエイトサイトの典型構成と、外形がまったく同じなんです。
中身が全部実体験でも、Google側から見た「サイトの形」は、機械的に量産された紹介サイトと区別がつきにくい。
中身が本物でも、外形で疑われる。これは記事を増やしても解決しません。サイトの看板を変えるしかない。
対応として、僕は自作系コンテンツを看板に寄せる方針にしました。
占い機能を自作した話やClaude Codeでテーマを自作した記録のような、「このサイトにしかないもの」を前面に出していきます。
⑤ ドメイン年齢1ヶ月という身も蓋もない現実
最後に、一番身も蓋もない仮説です。このドメインは取得から1ヶ月しか経っていません。
中身に問題がなくても、運用実績が浅すぎて「時期尚早」で落ちるケースは存在すると言われています。
真偽は確認しようがありませんが、もしこれが効いているなら、自分にできるのは焦らないことだけです。毎週のように再申請を連打するのはやめて、淡々と運用実績を積むことにしました。
再申請の前にやったこと全部
実際の修正リスト
検証を踏まえて、再申請の前に実際にやったことです。やっていないことは書きません。
- 旧ドメイン時代のURL・スラッグ混在の整理(内部リンクの全数点検)
- 低品質ページ(タグ・日付アーカイブ等)のnoindex設定
- 各記事のメタディスクリプションの見直し・修正
- 近接テーマ記事のクラスタ整理(ハブ記事化の着手)
- アフィリエイトリンクの密度を抑える調整
「問題を修正しました」はいつ押すべきか
不合格画面には「問題を修正しました」というボタンがあります。
これを無修正で連打するのは、心証として最悪だと考えています。「何も変わっていないサイト」を何度も審査に出すことになるからです。
自分のルールはこうです。修正する → 数日〜数週間の運用実績を積む → それから再申請。
よくある疑問にも触れておきます。
Q. 再申請の間隔はどれくらい空けるべき?
A.公式の決まりはありません。「2週間空ける」説が有名ですが根拠は不明です。僕は「修正と運用実績が溜まったら」を基準にしています。
Q. 修正せずに再申請するとどうなる?
A.即不合格という証拠はありませんが、僕は無修正の再申請で結果が変わりませんでした(1回目→2回目がほぼこれでした)。
自分のサイトを5分でセルフチェックする
ここまでの検証を、読者のみなさんが自分のサイトで5分で確認できるチェックリストに変換しておきます。
| チェック項目 | 確認方法 |
|---|---|
| 記事以外の低品質ページがインデックスされていないか | Search Console「ページ」を見る |
| リンク切れ・旧URLが残っていないか | 内部リンクの点検(移行組は特に) |
| 同じテーマの記事が食い合っていないか | 記事一覧を棚卸しして近接テーマを洗う |
| サイトの外形が量産サイトに見えないか | 「このサイトにしかないもの」が看板にあるか |
| ドメイン・運用歴が浅すぎないか | 浅いなら焦らず実績を積む |
このチェックの主要項目を自動で確認できるAdSense診断ツールも作りました。自分が落ちた悔しさで作ったツールです。開発の経緯はこちらの記事に書いています。
まとめ:受かってから書く記事より、落ちてる今しか書けない記事
最後にもう一度まとめます。
| 項目 | 結論 |
|---|---|
| 文字数・画像数・記事数の俗説 | 自分のサイトではちがう。単独の原因ではない |
| 審査の単位 | 記事単位ではなくサイト全体(公式文書の読み解き) |
| 残った仮説 | サイト全体の立ち位置と独自性+ドメインの若さ |
| やるべきこと | インデックス整理・残骸処理・クラスタ整理・看板づくり・焦らない |
「有用性の低いコンテンツ」と3回言われて分かったのは、
この言葉は記事への駄目出しではなく、サイトへの問いかけだということでした。
「このサイトは、あなたにしか作れないものですか?」と。
この記事は途中経過です。再申請の結果が出たら、良くても悪くても追記します。同じ画面の前で止まっている方は、まず上のチェックリストから始めてみてください。
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