つまづいた話

AIに就活のESを添削してもらったら、自分の強みが見えてきた話

AIにESを添削してもらった話のアイキャッチ画像

はじめに:ES、何を書けばいいかわからなかった

就活が始まって、最初にぶつかった壁がエントリーシート(ES)でした。

「学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)を400字で書いてください」

400字。たった400字なのに、何時間も画面の前で固まっていました。サークルのこと?バイトのこと?ブログのこと?何を書いても「これでいいのか?」という不安が消えない。

そこでレポートのときと同じ実験をしてみました。AI丸投げ vs AI壁打ちの比較です。

結果は、レポートのとき以上にはっきり差が出ました。

この記事でわかること

  • AI丸投げESの問題点(実例付き)
  • AI壁打ちESの具体的な手順
  • 就活でAIを使うときの注意点
  • コピペで使えるES添削プロンプト3つ

結論:AIに「書いてもらう」のではなく「引き出してもらう」

先に結論です。

方法ES通過率の実感面接での手応え
AI丸投げ低い。書類で落ちることが多い
AI壁打ち明らかに上がった自分の言葉で話せる
AI不使用(自力のみ)普通普通

丸投げESが落ちる最大の理由は「その人らしさ」がないから。
ESは自分の経験と考えを自分の言葉で伝えるものなので、AIに書かせた時点で本質から外れます。

一方、AIを壁打ち相手にすると、自分では気づかなかった強みや切り口を「引き出してもらえる」
これが就活でのAIの本当の価値です。


AIにESを丸投げした結果

やったこと

Claudeにこう頼みました。

IT企業のエントリーシートで、
「学生時代に力を入れたこと」を400字で書いてください。
大学生で、個人ブログの運営をしています。

出てきたもの

構成はきれい。STAR法(状況→課題→行動→結果)に沿っていて、日本語も自然。
ぱっと見は「これ出せそう」と思いました。

問題点

冷静に読み返すと、3つの問題がありました。

問題1:具体性がない
「ブログ運営を通じてPDCAサイクルを回し、アクセス数を向上させました」
——AIはこう書くんですが、何のブログで、何をどう改善して、何から何に増えたのか、全部抽象的。
面接官は「で、具体的には?」と聞きたくなるはずです。

問題2:「誰が書いても同じ」になる
AIに「ブログ運営のガクチカ」を頼むと、9割同じ構成・同じ表現が出てくる。人事は何百通もESを読んでいるので、AIっぽい文章はすぐわかるそうです。

問題3:面接で詰まる
これが一番まずい。ESに書いた内容は面接で深掘りされます。
AIが書いた文章の意図や背景を聞かれたとき、自分で書いていないから答えられない

ESは面接の「台本」でもあるモン!台本を自分で書いてないと、本番でセリフが出てこないモン!

AIを壁打ち相手にしてESを書いた結果

STEP 1:エピソードの棚卸し

まず、AIに書いてもらうのではなく、自分のエピソードを引き出してもらうところから始めました。

就活のESで「学生時代に力を入れたこと」を書く必要があります。
以下のエピソードの中から、IT企業向けに一番刺さりそうなものを
選んで、その理由を教えてください。

1. 個人ブログ(WordPress)を1年間運営。
   自作テーマ開発、SEO対策、月間PV○○達成
2. 飲食店バイトで新人教育を担当
3. ゼミで○○をテーマに研究発表

志望するのはIT企業のエンジニア職です。

AIは「1のブログ運営が最も関連性が高い。理由は……」と分析してくれました。自分では「バイトの方がウケるかな」と思っていたので、この時点で視点が広がりました。

STEP 2:構成のフィードバックをもらう

次に、自分で書いた構成案をAIに見せてフィードバックをもらいます。

以下のガクチカの構成案を見て、
「具体性」「論理の流れ」「企業にとっての魅力」の
3つの観点でフィードバックしてください。

(自分で書いた構成メモを貼り付け)

AIからは「行動の部分が抽象的。”SEO対策をした”ではなく、”検索キーワードを分析して記事構成を変えたところ、特定記事の検索順位が○位から○位に上がった”のように具体化すべき」といったフィードバックが返ってきました。

STEP 3:書いたESを添削してもらう

自分で書いた400字のESをAIに添削してもらいます。

以下のESを読んで、改善点を3つ挙げてください。
観点は「具体性」「説得力」「読みやすさ」。
改善提案は「こう書き換えるとよい」という
具体的な文例付きでお願いします。

志望業界:IT(エンジニア職)

(自分で書いたESを貼り付け)

AIは「ここの表現をこう変えると、成果がより伝わる」と具体的な書き換え例を出してくれます。ただし最終的に採用するかは自分で判断するのが大事。AI の提案が全部正しいわけではないし、自分の言葉じゃない表現は面接で浮きます。

結果

壁打ちを経て書いたESは、丸投げESと比べて明らかに

「自分らしさ」が出ていました

数字が入って具体的になったし、「なぜそれをしたのか」の動機もちゃんと書けた。

面接でもESの内容について聞かれたとき、

自分で考えた構成だから自分の言葉で答えられる

これが一番大きな違いでした。


就活でAIを使うときの注意点

① 企業のAIポリシーを確認する

企業によっては、ES作成でのAI利用を禁止しているケースがあります。
募集要項や応募フォームに注意書きがないか確認してください。

② 「AIで書いた感」を消す

AIの提案をそのまま使うと、独特のきれいすぎる文体が残ります。
最終チェックとして「この表現、自分が面接で口に出して言えるか?」を基準にしてください。
言えないなら、自分の言葉に書き換える。

③ 面接で答えられることしか書かない

ESは面接の入口。
書いた内容は100%深掘りされます。
AIが提案した切り口でも、自分の実体験に基づいていないものは使わない方が安全です。


就活で使えるプロンプトテンプレート

僕が実際に使ったプロンプトを3つ共有します。【】を書き換えて使ってください。

エピソード選びの相談

就活のESで「学生時代に力を入れたこと」を書きます。
以下のエピソード候補の中から、
【業界名】の【職種名】に一番刺さるものを選んで、
理由とアピールポイントの案を教えてください。

1. 【エピソードA】
2. 【エピソードB】
3. 【エピソードC】

ES添削

あなたは新卒採用のキャリアアドバイザーです。
以下のESを「具体性」「説得力」「読みやすさ」の
3つの観点で点数(10点満点)と改善提案をつけてください。
改善提案は具体的な書き換え文例付きで。

志望:【業界名・職種名】
設問:【設問文】
文字数制限:【○○字】

(ESを貼り付け)

面接の深掘り対策

以下のESをもとに、面接官が深掘りしそうな質問を
5つ予想してください。
各質問に対する回答のポイント(何を話すべきか)も
あわせて教えてください。

(ESを貼り付け)

この3つ目の「面接深掘り対策」が地味に役立ちます
「こういう角度で聞かれるのか」と事前にシミュレーションできるので、面接本番での焦りが減ります。


まとめ:AIは「代筆者」ではなく「コーチ」として使う

AIの使い方結果
ESを書いてもらう(丸投げ)通過率低い+面接で詰まる
エピソード選び・添削・深掘り対策(壁打ち)通過率上がる+面接で自信が出る

就活でのAIの正しい使い方は「コーチ」です。
書くのはあくまで自分。AIには客観的なフィードバックをもらう。

2026年の調査では就活生の約66%がAIを利用していると言われています。

つまりAIを使うこと自体はもう普通。差がつくのは「どう使うか」です。

まずは今あるESを1つ、Claudeに添削してもらうところから始めてみてください。


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